地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

三角山⑥―観音山⑤―山口庄右衛門重久碑④

 以下の漢文部分だが、漢文の素養がなくても、素直に読んでみればそれなりに意味は分かる事に気づく。 
 山口卯作ハ其裔也銘ニ曰ク

 美彼田園  曽是荒原  溶溶渠水  君心血痕
 十三年業  萬世富源  三角山下  舊(旧)起碑僅存
 只署開祖  奈事蹟昏  滋磨貞珉  表彰餘恩
 題者同祖  書者同門  嗟斯美擧  可勵後孫
a0087378_3415642.jpg この「舊(旧)起碑僅存」が、先に整理したこの愛宕山登り口の石塔だと思う。今回、やや右側から確かめているのは、「富邑開祖山口庄右衛門塋」が刻まれていたことと「霊位」横書きに今回気づいたから。前回までは「久山舜長居士」が読めて満足して、これを見逃している。
 今回、この漢文の書き下し資料も見つけた。
 「平野の伝承とくらし」の資料収集段階での原稿に張り付けてあったもので、完成稿でははじかれたもの。採取者が整理時に加えたものか、採取されたものなのかは分からない。
 山口庄右エ門重久翁を讃える詩

 美被田園(田園は美しく黄金がおおい)
 曽是荒原(かつてこの辺一帯は荒野原)
 溶溶渠水(堰の水はいっぱい流れ)
 君心血痕(あなたの心血を注いだ痕)
 十三年業(十三年もかかった大事業)
 萬世富源(永久に富裕の源)
 三角山下(三角山の下)
 舊(旧)起碑僅存(旧い碑が僅かに残っている)
 只署開祖(ただ開祖の事が書いてある)
 奈事蹟昏(何のことかよくわからない)
 茲磨貞珉(そこでこれを磨いて正しく仕上げる)
 表彰餘恩(余りある大恩を後世にほめたたえる)
 題者同祖(題目を書いた人は同じ祖先)
 書者同門(字を書いた人も又同じ身内)
 嗟斯美擧(ああここに美しい行い)
 可勵(励)後孫(子々孫々にまで奨励すべし)

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by shingen1948 | 2014-10-12 06:37 | Comments(0)