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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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のりしろ散歩~吾妻連峰へのアプローチ口としての庭坂駅⑮

のりしろ散歩~吾妻連峰へのアプローチ口としての庭坂駅⑮_a0087378_95495.jpg  「吾妻地区史跡・文化財案内板」には、この道筋を横切っている道筋が「あづま古道」であることが案内されている。結構古い道筋らしい。

 このこととかかわるのが「温泉案内【鉄道院 編(大正9年)】」で紹介される「微湯温泉」へのアクセス(交通)案内だ。再掲する。
 「微湯温泉」
 ① 奥羽線庭坂駅より西3里半、駅より高湯に至る途中の姥堂から左折して約2里、姥堂までは道路平坦である。姥堂より約半里は平坦な細道で、後の一里半はかなり険しい山道で徒歩を要する。此處からは荷物運搬の人夫が傭(やと)へる。
 ② 庭坂駅より西へ2里高湯に出て、更に左へ1里半で達する。この道は①に比べると余程容易で高湯迄は馬も駕籠もある。詳細は高湯参照。
 ③ 福島駅より5里、此道は、微温湯の手前約2里半の處で①の道と合する。①の道は、3カ年計画で郡道に工事中であるので2、3年後には一層容易になるであろう。
 この①に紹介される「(庭坂)駅より高湯に至る途中の姥堂から左折して約2里」の「姥堂から左折」する道筋が、この道筋なのだろうと想像することができる。
のりしろ散歩~吾妻連峰へのアプローチ口としての庭坂駅⑮_a0087378_992799.jpg 現況では、高湯街道がその勾配を緩めるため、高湯温泉と逆方向に進行し、z字に折れ返して高湯温泉方向に向かうのだが、その高湯温泉と逆方向に進行する付け根につながっている。
 そこから旧高湯道を横切り、須川を横切って、微湯街道に向かう。そこから2里半の處で通称微湯街道、或いは水保街道と合することになると解される。
 この道筋が、③で解説されるように、この時点(大正9年)で、元々の古い道筋を「3カ年計画で郡道に改良工事中」だったということのようだ。
のりしろ散歩~吾妻連峰へのアプローチ口としての庭坂駅⑮_a0087378_9124380.jpg 今回は、庭坂発電所の菅野氏が、須川沿いに姥堂までやってきていることを想像して、須川の橋でその想像を膨らませ、そこから何度かお邪魔した事があるATOMAまでしか進まなかった。
 多分「微湯街道に合する地点」に、先に整理した事がある土舟簡易水道組合のタンクがあったという記憶がある。ただ、同じような道筋が通っているので曖昧なところもある。

 「温泉案内」では、この微湯温泉の案内後半で、「吾妻山へは1里半で噴火口を見ることができる」と案内し、吾妻小富士、五色沼、神楽岩、姥滝などの見どころが紹介される。この頃、「微湯温泉」からの吾妻山散策も意図されているという事も分かる。
by shingen1948 | 2014-08-07 09:12 | ◎ 山歩きと温泉 | Comments(0)