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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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季節便り(7月)~東京都の電力会社が、新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働申請を試みた事について~

 7月初旬、各報道は、東京電力が柏崎刈羽原発を、7月中にも再稼働申請 」する事を報じていた。福島の片田舎に住む者の目には、東京の電力会社である福島原発事故の当事者が、この時点で臆面もなく原発を運転しようとする事が信じられないこと。しかも、地元に事前の説明もなく、いきなり申請の方針を発表したということらしい。

 ところが、これが都会の識者の見え方では、絶妙なタイミングでもあるらしい。
 その一つが、他の各電力会社が再稼働申請するタイミングに合うということらしい。この他の各電力会社の再稼働申請は、参議院選の結果を考慮すれば、これもまた絶妙なタイミングなのだとか。
 この度の参議院改選では、自民・公明の圧勝劇が予想されるそうだが、実は、これは確実なのだとか。昔なら外れたりもしたのだが、今は予想が違えるなどという事はないのだそうだ。だから、参議院選挙で自民党は大勝し、自民党が進めようとしている通りに動くというシナリオになるのだそうだ。そのシナリオの中で見て行くと、これが絶妙なタイミングらしいのだ。
 <参院選>原発再稼働急ぐ自民、野党は集中攻撃…初サンデー【毎日新聞(2013/7/7)】から、自民党の大勝後の原発再稼働にかかわる方針に焦点化して確認する。
http://mainichi.jp/select/news/20130708k0000m010056000c.html
 参院選公示後初の日曜日となった7日、与野党9党の党首らはテレビの討論番組や街頭演説で論議を戦わせた。安倍晋三首相は原子力規制委員会の新規制基準が8日に施行されることについて「政府は廉価で安定的なエネルギーを供給する責任がある」と再稼働に積極的な姿勢を示した。原発輸出についても推進する考えを強調し、「原発ゼロ」を目指す公明党も含めた他党との違いが浮かび上がった。
 各電力会社が再稼働申請したのが、原子力規制委員会の新規制基準が8日に施行されるそのタイミングだが、安倍晋三首相は、これについて「政府は廉価で安定的なエネルギーを供給する責任がある」と再稼働に積極的な姿勢を示したとのことだ。
 この記事では、再稼働を急ぐ理由は、首相の経済政策「アベノミクス」の行方とからんで、経済界の原発停止による電気料金の高騰懸念払拭が頭にあるからだとする。

 このことを考えれば、東京電力だって、成長戦略の成果を上げるうえでも、同歩調で再稼働を試みる必要があったわけだ。
 参議院選挙で自民党が大勝後、もし東京電力がその協力に後れを取るとすれば、その責任は、新潟県の泉田知事の反発があったという構図に持ちこめるという読み方もあるらしい。更には、この構図を引きずっておけば、いずれ東京都民・関東圏内住民の賛同も得られるようになるというしたたかな計算も感じる。その時点が、電気料金の値上げ申請の時期かな。






 【毎日新聞(2013/7/7)】記事内容
 <参院選>原発再稼働急ぐ自民、野党は集中攻撃…初サンデー【毎日新聞(2013/7/7)】
 http://mainichi.jp/select/news/20130708k0000m010056000c.html
 参院選公示後初の日曜日となった7日、与野党9党の党首らはテレビの討論番組や街頭演説で論議を戦わせた。安倍晋三首相は原子力規制委員会の新規制基準が8日に施行されることについて「政府は廉価で安定的なエネルギーを供給する責任がある」と再稼働に積極的な姿勢を示した。原発輸出についても推進する考えを強調し、「原発ゼロ」を目指す公明党も含めた他党との違いが浮かび上がった。

 首相はNHKの討論番組で「基準を満たさないと再稼働はしない。安全第一だ」として新規制基準を尊重する考えを強調する一方、原発停止の影響について「現段階ではほとんどの資源を海外に依存しているから、3兆円の赤字だ」と再稼働を急ぐ考えを示した。原発輸出では「世界で最も高い技術を持つのは日本で(海外の)引き合いが来ている。高い水準の安全を世界と共有していくべきだ」と積極姿勢を明確にした。

 首相が再稼働を急ぐのは、首相の経済政策「アベノミクス」の行方にも絡むからだ。経済界は原発停止による電気料金の高騰を懸念する。成長戦略の成果を上げるうえでも再稼働を進める必要がある。

 だが、有権者に再稼働への懸念が根強いことを受け、他党は慎重だ。公明党の山口那津男代表は同じ番組で再稼働について「国民、立地地域の住民の理解を得られるかどうか、慎重に判断しなければならない」と語り、与党間の温度差も見えた。山口氏は「新しい原発着工は国民の理解が得られない。『40年(廃炉)ルール』で原発はゼロになる」とも強調。「依存度を下げる」と述べるにとどめた首相との違いが際立った。首相はこの日、甲府市など3カ所で街頭演説したが、原発政策には触れなかった。

 野党側は原発政策を攻めどころとみて、自民党を一斉に批判する。民主党の海江田万里代表は「原発ゼロの目標があって初めて自然エネルギーの開発などに力が入ってくる」と指摘。みんなの党の渡辺喜美代表も「原発ほどコスト、リスクが高い電源はない」と強調した。生活の党の広野允士副代表は「10年で原発ゼロ」を訴えた。

 新規制基準について、共産党の志位和夫委員長は「再稼働ありきのとんでもないものだ」、社民党の福島瑞穂党首も「地震対策が不十分」と批判。日本維新の会の橋下徹共同代表は「安全基準が厳格なものとなり、原発は淘汰(とうた)される」と述べた。みどりの風の谷岡郁子代表は東京・新宿の街頭演説で「被災者を置き去りにしてはならない」と再稼働を進める政府を批判した。【福岡静哉、高橋恵子】

by shingen1948 | 2013-07-15 05:46 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)