地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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模擬原爆と福島⑥~模擬原爆着弾情報から③

 今回の講演会に出かけての収穫がもう一つあった。
 それは、聞いている方の中に、当時、小学生で伝令係だったという方がいらっしゃって、その方のお話がお話するのを聞けた事。その方の話から、地域の方が感じたであろう着弾した時の緊迫感のようなものが伝わった。直接の被害に遭われたということではなくても、その証言は貴重なのだとあらためて思う。
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 まず、空襲警報があったようだ。その方は、学校近くまで行っていたので学校に急いだが、家に近い場合は家に戻るという約束があったとか。
 これは、町から学校に続く道、このあたりまで来ていたのかな。

 学校では、2階にラジオが一つ置いてあって、それを聞いた女の先生の指示に従って、伝令係が皆を防空壕に入るように指示を伝えるというという事になっていたという。
 緊迫感はなく、なかなかみんなはいう事を聞いてくれなかったという。ところが、突然、機銃掃射の射撃のような音がして、自分が肝を冷やしたのだが、我に返って、振り返った時には、全ての小学生が防空壕に入っていたとのこと。
 これが、5t爆弾の着弾音なのか、着弾で破裂した赤く焼けた鉄片が飛び散る音なのかは分からないが、その緊迫感は充分に伝わった。「北に200mほど離れた学校のガラスも全部吹っ飛んだ」という情報に重なる。
 また、この話を聞いて、平一小に着弾した時と同じような状況が、渡利小学校でもあったという事が分かる。こちらの証言は多く集められているので、その情報と重ねると緊迫感の確からしさのようなものが増すという効果もあった。

 更に、この話と渡利の2件の火災、数件の崩壊という物件被害情報を重ねれば、その火災や崩壊の前にその緊迫感が加わっていただろう事が想像できるようになる。
 約3反歩の大穴、或いは約90m沼になってしまうほどの穴ができるほどの5tの超大型爆弾の着弾音や地響きがあったはず。そして、無数の赤い炎を上げながら飛び散る鉄の塊が飛び散る機銃掃射の射撃のような音があって、更にその幾つかが自らの家の屋根に突き刺さり火災、或いは崩壊という事事になったはず。
 これらは、その被害に遭われた方でなければ主観的な情報としては伝わらない。そういった物的な被害に遭われた方の生の声は、まだ聞いた事がない。

 記者が話を聞いて整理した記事でも、そこから腹部をえぐられた弟の姿をみた姉の衝撃は、こちらの想像を超えるものではあろうが伝わる。渡利の生の声が伴った情報が欲しいものだなと思う。
 今回よかったなと思うのは、客観的な情報に、主観的な感性が加えることができたということかな。
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by shingen1948 | 2012-11-02 05:20 | ◎ 福島と戦争 | Comments(0)