人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

2012夏の頃~「今から思えば」の資料(つぶねた)を拾う②

 「つぶろぐ」の進化したものが、ツイッターということらしい。それならこちらを始めればよさそうだが、微妙に違うのが「つぶねた」の保持の意識は、直ぐに検証はしないでおきたいという思いがあること。即座の解答が得意でないという当方の弱点によることではあるが、今さら修正するつもりもない。

 さて、「東電、テレビ会議映像公開」と県内の状況とからませた記事で、固定したい二つ目が健康被害ない」と広報を 爆発直後、福島県が東電に要請か【河北新報(1012/8/9)】」の記事。http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120809t61003.htm
 (ただし、翌10日の報道では、県が「調査をしたが要請した事実はない」としていて、東京電力でも発言の経緯について調査するとしている記事も見る。)
 「健康被害ない」と広報を 爆発直後、福島県が東電に要請か」
 福島第1原発3号機で昨年3月14日に起きた水素爆発の直後、福島県が東京電力に「健康被害の心配はない」とする文言を報道発表資料に記載するよう要請していたことが8日、東電が報道関係者に公開している社内テレビ会議の録画映像で分かった。
 映像によると、昨年3月14日午後1時20分ごろ、東電広報班が同社福島事務所からの依頼として「3号機の爆発に関するプレス(報道発表)文に、福島県知事から『いま北西の風が吹いており、観測された放射線量から健康に被害が出る心配はない』という文言を入れたい、入れてほしいという話があった」と東電本店非常災害対策室に連絡した。
 対策室は健康被害に言及することに難色を示し、「(放射性物質が風に)揺られて戻ってくることもある。拡散作用で薄くなっているとは思うが(健康被害の心配はないと)言い切るのはリスキー(危険)だ」と指摘。「(首相)官邸に県知事からこういう意見が出てますと言ってほしい」と回答して結局、報道発表資料に記載されなかった。
 3号機の水素爆発は14日午前11時ごろ発生。文部科学省所管の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の拡散予測データでは、14日は午前中から太平洋方向への西風が吹いていたが、同日深夜に風向きが南に変わり、翌15日昼すぎには西や北西など内陸方向に吹いていた。
 県原子力安全対策課は「当時の状況や経緯は分からないが、根拠にした線量は東電の測定データだと推測される。一般的に東電の報道発表の表現について助言したり、感想を述べたりすることはある」と話している。

 事実なら、今でも実質的な放射能汚染にかかわる概念も、風評被害という概念でオブラートに包んで説明して日常を取り戻そうとする姿勢を貫くこととつながる姿勢という評価になるだろうと思う。
 実質的な放射能汚染を取り除く努力を公開することが、風評被害という概念を取り除く事になるということもあると思うのだが、イベントとかパフォーマンスだけで解決しようとすることを優先させる姿勢だ。
 個人的には不誠実と紙一重だと思うが、福島県が速く日常を取り戻すためには、この姿勢の方が効率的なのかも知れない。その効果は、ある程度の時間が経たないと検証はできないとも思う。将来的な姿が具体化した時に見えるようになるのかな。
 たとえ効率が悪くとも誠実であるべきなどと思っているところが、社会に影響を及ぼす立場にある方からみれば、アマちゃんに見えるのかもとも……。
by shingen1948 | 2012-08-11 05:20 | Comments(0)