実りの秋の悲しい風景
2011年 11月 13日
柿畑の一角に、柿の実が山積みになっている。あんぽ柿が、生産自粛要請で出荷できなくなった事については先に整理したが、これがその風景の一こまだ。
報道等によると、東京電力福島第1原発事故の損害賠償を求める書類に「被害」の写真として付けるためとのことだ。
県は、出荷期を前にあんぽ柿を試作して確認していたとのこと。
その結果、もいだ直後は、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された実は無かった。だが、乾燥後の数値は、乾燥前より約2~11倍も値は高まって、21検体中3検体が規制値を超えたという。(毎日新聞)
柿畑全体の柿は、実ったままになっているものが多い。
県や農協は、収穫した柿を敷地内に仮置きするよう指導しているが、収穫を先延ばしする農家が多いという、悲しい実りの秋の風景ということらしい。
阿津賀志山防塁現地説明会の駐車場近くのこの小屋は、アンポ柿の乾燥小屋だと思うが、当然、これも空だ。
これも悲しい秋の深まりの光景だ。