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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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除染作業効果散歩人考~ひまわりを植える作業を通した除染効果も含めて②

 「稲荷神社秋の例大祭」に向けた整備作業について、その作業効果を「ひまわりの除染効果」に矮小化する必要はないのではないかとしてみた。
 しかし、報道には報道の御家の事情があるらしい事も想像はできる。
 農林水産省という役所の正式な実証試験の「効果なしのお墨付き」を無視して、整備作業を報じることはできないのだと思う。
 その事について、小見出しで「除染作業/効果ない?ヒマワリ抜く」と断わり、更に、記事で「ヒマワリについては9月に、農地の除染方法を検証してきた農水省が、土壌から放射性セシウムを吸い上げる効果がほとんどないとの結果を公表している。」と念を入れたものと思われる。

 記事では、作業の後半に「パセオ通り沿いの28カ所に植えたヒマワリの根を1本ずつ引き抜き、その跡に培養土を加えて菜の花の種をまいた。」とある。
 祭りの整備作業も、植物の除染効果にこだわっていることも伺える。

 農水省では、菜の花や、ヒエなど他の植物の除染効果を調べるため、今後も職員を現地に派遣してデータを集めるという。更に、ヒマワリの種も収穫期に効果を確かめるとも。
 一部の学者先生に、チェルノブイリ原発事故以前から吸収効果が高い植物として『菜の花』と俗称される西洋菜種とカラシナが知られている」と指摘される方もいらっしゃるとのこと。また、ひまわりについても、花や種の部分が最も吸収するはずなので、結論は早計という意見の方がいらっしゃるらしい。

 ただ、そこにも自然科学的な「目的→結論」ではなく、この事自体がある行政目的のための手段になっているのではないかと感じないでもない。例えば、汚染地域の食物とかかわらない農業再生、例えばバイオマス何とかというための結論とか。
 多分、素人の勘ぐりだとは思う。

農地の除染、表土削り取りが有効 ヒマワリは効果小さく【福島民報(2011/9/14)】

 農林水産省は14日、農地から放射性物質を取り除く除染技術の実証試験結果を発表した。表土を削り取ることで放射性セシウム濃度が約4分の1に低下することが判明、同省は最も有力な除染方法としている。一方、ヒマワリなど植物によるセシウムの吸収は効果が小さく、「普及の段階にない」と結論付けた。
 ただ、福島県の濃度5千ベクレル(土壌1キログラム当たり)以上の全農地の表土を削り取ると、約300万トンになり、東京ドーム2~3杯分にも達する計算。残土の処理が難題になりそうだ。
 農水省は、農地を30センチ以上深く耕し、放射性物質に汚染された表土を埋め込む「反転耕」も一定の効果があることを確認した。

by shingen1948 | 2011-10-18 05:37 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)