出土瓦の文様~「『宮脇遺跡』~第6次調査現地説明会」に出かけてみる⑨
2011年 10月 05日
その整理作業によって、多様な瓦が確認できているということのようだ。
その多様な瓦ということについて、構造体とのかかわりの視点で整理したところだ。
今回は、文様の視点で整理しておく。「軒平瓦」と「軒丸瓦」の文様については何度も目にしているのだが、そんなものかとぼんやりと見ていたような気がする。
文様についての解説図と照らし合わせながら確認する。
まずは、「軒平瓦」の文様。
解説図と照らし合わせてみる。
「隅切瓦」も似たような文様。
こちらも化粧瓦の一部なので、当然かな。
次に、「軒丸瓦」の文様。
多様という意味では、瓦の大きさ等もいろいろ。それだけでなく、文様をよく見るとここにもいろいろなバリエーションがあるようだ。
解説図と照らし合わせてみる。
珠文があるものとないものがあるとのこと。説明されて初めて気づく。
巴文が反対のものもあるとのことだが、これは、その視点では見えていない。
もう一枚写真を張り付ける。
中央のものが、その巴文の逆文様のようだ。文様のしっぽの部分での判断のようだ。
これらの「軒丸瓦」と「軒平瓦」の文様が主要で代表的な文様のようだ。今回の説明資料の表紙にも使われている。