今からおもえば21数値は躍っても⑨
2011年 04月 20日
地元紙で確かめる。
官房長官は村長との会談で、同村の汚染土壌の改良について「原発事故が収束する前の早い段階から進めたい」と述べ、収束を待たずに着手する考えを示した。
官房長官は「(計画的避難区域指定が)解除された時に事業が続けられないのでは意味がない。農業や畜産業などが被災前と同じ条件で続けられるように国全体で取り組む」と述べた。
先に報じられた説明会の雰囲気は、飯舘牛に象徴するような都会の高級食材志向の消費者向け農業という散歩人が持つ飯舘村のイメージと結びつく。都会の食の0リスクで高級な食材にこだわる範囲の方を対象にすることをめざしていたような気がしている。
ただ、「収束を待たずに着手する考えを示した」という表現から、純粋に故郷の土や空気を元々に戻せという訴えに応えようとするものか、行政的なパフォーマンス推進での合意なのかは読み取れない。
ここにバイオマス植物栽培などの話が出るようなら、パフォーマンス推進という方向性が強くなるだろうが、「今からおもえば」というには生々しいので、ここまでにする。
少なくとも、ここには生き方にかかわる重みのある多様な意見や思惑の背景があるはずで、報道では捉えきれるものではないだろうとも思う。